« プライバシーガラスってどうなのよ?:その1 | トップページ | プライバシーガラスってどうなのよ?:その3 »

2004年6月27日 (日)

プライバシーガラスってどうなのよ?:その2

後ろから 前回はプライバシーガラスのメリットについて書いたが、今回はデメリットについて考えてみる。デメリットは、以下の点が挙げられるだろう。
  1. ドライバー自らの後方視界の低下
  2. 周囲のクルマ(人間)の視界を妨げる
  3. ドライバーが見えない
自らの後方視界の低下
1 については言うまでも無く、直視およびバックミラーから見える後方視界の事である。私はプライバシーガラス装着車を運転した事が無いから想像で言うのだが、特に夜間の視界の低下は危険ではないだろうか。交差点を左折する時など、左後方の二輪車や歩行者がハッキリ見えているのだろうか。

周囲の人間の視界を妨げる
しかし一番心配なのは 2 の方である。プライバシーガラスを貼ったクルマの後ろを走ると、そのクルマの前の交通状況が分からなくなる。通常、ドライバーは自分の直前を走る1台のクルマだけを見て走っているのではない。無意識にずっと先(前方)の交通状況にも注意を払っている。

例えば信号待ちの列に並ぶとき、自分の 3 台前を走るクルマのブレーキランプが点灯するのを確認できれば、それだけ早く右足をブレーキペダルに置く事が出来る。ところがプライバシーガラスを貼ったクルマが自分の直前を走っていると、これが出来ない。(正確に言えば出来るのだが、前方の情報量が少なくなってしまっているために、反応が遅れがちになるというコト。それだけ集中力を要する。)

プライバシーガラス装着車のドライバーは、追突されるリスクが多少なりとも高くなっている事を理解すべきだろう。
死角の図

ドライバーが見えない
プライバシーガラス装着車の場合、周囲の人間がドライバーの様子をうかがう事が出来ない。名前通りの機能を果たしているガラスだが、逆を言えば周囲の人間からドライバーの意図を読み取りにくくしているガラス、とも言える。

クルマの運転は状況予測の連続だから「周囲を見る」と同時に「周囲から見られる」ということも大切だ。「あのクルマはどこへ進もうとしているのか?」という手がかりを、プライバシーガラスは少なからず遮断しているのではないだろうか。

デメリットを挙げはしたものの…
私はプライバシーガラスの意義を否定するつもりは無い。ただ、装着しているクルマに乗っている人は、多少なりとも危険とのトレードオフであることを理解した上での運転を心がけて欲しいと思う。例えばブレーキを踏む際には、タイミングを早めかつ弱く踏み、ゆっくり減速するなど工夫すれば、後続車から追突される危険は減るだろう。

安全な運転とは、あらゆる状況を予想して走る事だと思うし、それを助けるのは自動車メーカーの義務だと思う。自動車メーカー自らが自社製品の「安全性」を声高に謳うのであれば、プライバシーガラスがどう発展すべきかについて再考して欲しいと思う。

なお、プライバシーガラスについては以下のページに詳しく書かれているので、興味を持たれた方は下記リンク先をご覧あれ。

このページの作者は自動車メーカーや関係機関へのアンケートも行っていて、読みごたえアリ。プライバシーガラスだけでなくクルマの安全全般についても書かれている。

|

« プライバシーガラスってどうなのよ?:その1 | トップページ | プライバシーガラスってどうなのよ?:その3 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/36583/2794187

この記事へのトラックバック一覧です: プライバシーガラスってどうなのよ?:その2:

« プライバシーガラスってどうなのよ?:その1 | トップページ | プライバシーガラスってどうなのよ?:その3 »