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2006年2月 9日 (木)

保健の先生と刃物

刃物を使うとき、いつも小学校の保健の先生を思い出してしまう。

図画工作の授業中、彫刻刀で木を彫っていた私は誤って指を少々切ってしまった。治療してもらうために保健室にいく。保健の先生は女性なのだが、とても無愛想。嫌みったらしい口調でこう言うのだ。

「彫刻刀はどういう風に使うって教わったの?」
「……。」

「刃を送る方向に手を置いたらダメでしょう?」
「……。」

文章にすると優しく感じるかも知れないけれど、心底ムッとさせられる物言いなのだ。保健の先生の言うことだって、ケガした後だもん解答は分かりきっている。そんなことをワザと訊いてくるのだ。

この時に限らず、保健の先生はいつもこんな調子だったようだ。だから友達も保健の先生が嫌いだった。そんな印象が強かったせいか、以来私は刃物を持つたびに先生の言葉を思い出して気をつけるようになった。

学生時代から愛用している「赤ギザ」

学生時代から愛用している「赤ギザ」
EOS 20D SIGMA MACRO 50mm F2.8 EX DG
(1/100 F6.3)・クリックで拡大
※拡大写真を追加しました(2006/07/13)

もちろん、刃物によるケガをしなくなったわけじゃない。だが、少なくとも刃を動かす前に「刃を送る方向に自分の体が無いか」は必ず確認できるようになった。

大学生の頃だって刃物を使わない日の方が少なかったのに、たいして血を見ずに過ごせたのは先生のおかげなのかも。(自転車で血まみれというのは何度もあったがww

いま考えると、保健の先生は「ケガして保健室なんかに来るな!」と叱ってくれていたのだと思う。恰好いい。自分はケガした子供をちゃんと叱れるのかなぁ。


※ 学食のおばさんが(自転車で転んだ直後の血まみれの私に)「親から貰った大切な体なんだから大事にしなさいよー」と、呆れながらもニコやかに言ってくれた。これも忘れられない。

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コメント

良い職人ってのは、一つの道具で一度だけ、怪我するものさ、ネ。

投稿: Retrofire | 2006年2月 9日 (木) 19:21

小さい頃はみんな言われるセリフですね〜。懐かしくなっちゃった。
それにしても自転車で転んで血まみれというのがスゴイ。
指を切る以上の大変な経験ですわよ。
ちなみに私の学校では「ヒゴノカミ」という刃物を使っていた。
どうやら今は製造すらしていないみたいだね。
昔はえんぴつはこれで削ってたのに、今学校に刃物を持っていくと事件になるね。平和な時代だったなぁ。

投稿: 華代っぺ | 2006年2月10日 (金) 01:07

●Retrofire さま

なるほど、一度だけ怪我ね。
それは言えてると思う。
いやー、いろんな道具で失敗した記憶が甦ってきた。


●華代っぺ さま
ヒゴノカミ……ぐぐって初めて知りました。あうぅ(^^;
折畳みナイフなのですね。

> 昔はえんぴつはこれで削ってたのに、今学校に刃物を持っていくと事件になるね。平和な時代だったなぁ。

マジレスすると、学校に刃物を持っていっても事件にならなかった昔の方が平和と言えるんジャマイカ。子供が刃物を使う機会って、減らされているのかな。微妙な気分。

投稿: ヒカルロボ | 2006年2月11日 (土) 20:26

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